掲載日:
2010年12月02日 |
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GREEN FLOATは、赤道直下の洋上に人工島を建設し、カーボン・マイナス、自給自足、廃棄物ゼロを目指す新環境都市モデル構想。
GREEN FLOATは、赤道直下の洋上に人工島を建設し、カーボン・マイナス、自給自足、廃棄物ゼロを目指す新環境都市モデル構想。
今年5月に、清水建設、スーパー連携大学院協議会、野村證券の三者が、必要となる技術課題に関する研究を共同で推進すべく、三者協定を締結し、構想の実現に向け、動き出している。
「赤道直下というのは、暑いですけど温度が一定です。それから台風も来ませんので、安定した気候です。そこにこの1000mのタワーを作ります。1000mですと、上は涼しくなりますので、一年中26℃の空中都市が実現できます。」
GREEN FROATは、歩いて行ける半径1kmの規模の1セルをひとつの街として定義し、セルを集めた1モジュールを都市、モジュールを集めた1ユニットを国家というカタチで、人口の増加に伴って、睡蓮のように成長していくことが可能。
「700mから1000mの部分が、空中都市です。空中都市の外周部に住宅や病院があり、中心部分にオフィスや商業施設などがあります。タワー部分が植物工場になっていて、ここで野菜を作ります。それから下の部分で穀物を作って、浅瀬では魚や藻などを育成します。都市部で出るCO2や排水や生ゴミが、下の植物工場では栄養になります。さらに下の畑で栄養になって、浅瀬の所の海洋牧場でさらに栄養になります。つまり、浅瀬からは魚で、畑からは穀物で、植物工場からは野菜で帰ってくるという自然な循環をする都市を考えています。」
GREEN FROATは、海中への光の確保という海洋環境への配慮から、固定式とせず、ゆるやかな潮流に浮遊する方式を採用し、洋上をゆっくりと回遊する。
建設は、海水の浮力を利用する「海上スマート工法」で行うことで安全で効率的な施工が可能。
清水建設では、2025年の実現を目指しており、まずはこの構想の実現に向けた研究活動によって、各種の要素技術開発プロジェクトの派生と、新しい産業の創出を期待している。
「課題としては、主に新しい都市や建築を造るという部分で、浮かべるとか空中都市を造るとかいった技術がひとつあります。もうひとつは新しい地球環境を作るということです。これは宇宙太陽光発電ですとか廃棄物の循環とかいった分野です。それからCO2の排出権取引などの新しい経済システムや、どこかの国のものになると不公平なので国際協調のシステム