福井県立恐竜博物館恐竜や発掘の生の情報を発信

千秋です。こんにちは。
9月3日木曜日分の発掘日誌、それでは始めさせていただきたいと思います。
今日の天気はくもり。日差しこそありませんが、湿度が高く、蒸し暑くなりました。
さて、ハンマー隊のようすです。同じブロックの石をたたいていても、化石が出る場合もあれば、全く出ない場合もあります。これはまさに運としか言いようがありません。1日たたき続けて、1つも発見がなかったという隊員も少なからずいます。いやいや本当に大変な作業です。お、がんばりの成果か、化石を発見できたようです。さっそく見せてもらいましょう。お、いい骨ですね。骨の端が広がっています。こちらはカメ化石。ですが右半分が飛んでしまっていますね。ちゃんと見つけてください。とはいえ、こう小さなものを良く見つけました。こちらは棒状の骨。中心は石がつまっている中空構造ですか。
さて、前線のようすです。重機のアイアンが現場に響きます。いま掘削しているのは、化石を全く含んでいない層準。この緑がかった分厚い砂岩層をのけてしまえば、やっとボーンベッドに到達の予定です。掘削した岩と土砂が相まって、現場の山はさらに高くなりました。層準を確認しながらですが、週末あたりにはボーンベッドの発掘が始められそう、とのこと。それまでは辛抱ですか。といったところで、今日の発掘日誌、終わりにしたいと思います。ではでは。